危機感

2019年07月19日
 人が死ぬと、悲しみに暮れる間もなくやってくるのが、相続。
 
 うちの場合は、父親の財産を筆者か全てもらい受けた。
 
 家、車、土地、借金・・・本当に全て。
 
 通夜の時にその話があって、まず長男が相続を拒否したことで流れが決まった。
 
 東京に住む長男は帰る気がないと分かっていた。
 
 次男は家にいたが、引きこもり状態で最初から対象にならなかった。
 
 もちろん、本来なら母親の順位が一番だから母親に、という選択肢も現実的なものだった。
 
 母親が相続すればまとまりがつくのかな、とは思う。
 
 筆者は実家で同居できるし、一緒に農業もできる。
 
 でもそれは一時的な安定であって、生涯を保障するものでないことに、筆者は気付いていた。
 
 すでに地元では知られているから公表するが、長男は元オウム信者で、家族が強制的に脱退させた。

 何かを信仰する気持ちは本人にしか分からないわけで。
 
 元オウムなんて肩書は、家族にとってもまずい。
 
 それに、おそらく相続のことは何も理解していないだろう。
 
 その点は次男も同じで、引きこもった狭い室内にしか関心を向けていない印象があった。
 
 自分も含め、兄弟全員が未だに独身で家庭を持っていない。
 
 危機感を持つのは当然だと思う。
 
 だけど、家庭内のそんな問題はどこにでもあるわけで。
 
 本当に特殊で放置できない問題は、家庭の外にあった。
 
 その問題に向き合う覚悟があるのは、おそらく筆者だけだろう。
 
 年少者でありながら、そうぼんやり考えていたら、その予感は当たってしまった。
 
 最悪の形で。
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Posted by くろねこ  at 04:17 │家を守る