不可能の証明
2019年11月19日
前の記事で書いたように。
我が家は、元々田んぼだった土地を宅地に変えて、山奥から移してきた。
これは、極めて稀なケースだ。
当時は、農業に対して期待の高かった時代。
都会ならともかく、農村に余る農地などなかった。
だから、農地転用は現代とは比べられないほど厳しかったはずで。
その中にあって、うちが審査を通ったことは驚嘆に値する。
古い話なので、細かいことは分からないが、これは事実だ。
祖父が申請した記録の紙が残っている。
契約書と一緒に保管されていて、最初はさほど気に留めてはいなかった。
宅地への変更手続きを、うちが行ったことが分かるだけ。
その程度にしか考えていなかった。
ところが、とんでもない。
実際には、うちでなければ出来ないことだった。
地権者である相手、先代では無理。
不可能。
本来なら地目変更は、地権者のやるべきこと。
それも、自分のために。
赤の他人である借主に代行させると、どうなるか。
実は、典型例がうち。
宅地造成をうちの負担でやって、暗渠も入れたし、石垣も作った。
契約時の交渉では、地代を値切ることもできた。
全て、必然だ。
その有様は、土地を購入した場合とほぼ変わらない。
うちが、購入ではなく、賃貸という形で折れた、決定的な理由であろう。
これで分かるように、土地の所有者が地目変更をしないと、大変なことになる。
だから、そこを他人にやらせることは、まずなく。
ほぼ全ての地権者が、自らの手でその手続きを行っているはずだ。
もちろん費用負担はあるが、そこは投資と考える。
いくら強引な土地貸しをやったとしても、地目を違えるわけにはいくまい。
最低限、そこは体裁を整える。
余分なトラブルを生まないためにも、大事なことだ。
それらを踏まえて。
最初の話し合いの中で、当然、この件は問題になっていただろう。
うちからも指摘したし、相手にも伝わった。
自分の手で農地転用ができないと判明した時点で、普通なら、立ち止まるだろう。
うちは購入を希望していたから、売却に舵を切るか、話そのものを無かったことにするか。
その二択しかないはずなのに、実際は貸し付けを選んだ。
非常に、愚か。
先代の頭の中には、短絡的なお金の計算しかなかったのではないか。
その証拠に、一年目の支払いから何か文句を言ってきた形跡がある。
おそらく、その時に、交渉で負けた分を取り戻した気でいたのだろう。
相手の本性が露呈した瞬間。
うちにとっては、抜け出せない底なし沼にはまった気分だっただろう。
最初からそうつもりだったとしか、思えない。
それなら、地目を巡る問題なんて何も関係ない。
むしろ、農地を解除してくれてありがとう、という気持ちだったかもしれない。
農地以外には使えない田より、汎用性のある宅地として保持する方が有益。
そんな考えしかなかったのが、相手の一番の失敗だろう。
目先のことだけで強引に事を進めた結果、大事なものを見落とした。
土地を貸すために必要な体裁を整えていない。
それだけなら、まだ言い訳もできるけど。
本当は貸すことのできない土地を貸してしまった。
もちろん、事前準備などできるわけがない。
それらを証明する、動かぬ証拠がある。
類似の案件があっても、ほとんどの人が辿り着けなかった領域だ。
証明の難しいものを証明できるのは、大きな力になる。
契約が結ばれたのは、48年前。
双方で当事者が他界してしまった状況の中で、当時の様子が窺い知れるのは、凄いことだ。
証明できる事実からは、改めて相手の身勝手さが浮き彫りになる。
最初からまともなことなんて、何もやっていない。
その姿勢は、世代交代した今のT氏にも確実に継承されている。
登記登録なんて、自分のためにやること。
相手は親子で似通った過ちを犯しつつ、その重大さに気づいていない。
はっきり言って、土地貸しの資格がない。
世間からそう判断されてしまう話なのだ。
今までの証言だけでも輪郭は見えたが、不可能の証明によって、真実がより近付いた。
とりあえず、今回はここまでにしよう。
この件を掘り下げると、もっともっと、なので。
我が家は、元々田んぼだった土地を宅地に変えて、山奥から移してきた。
これは、極めて稀なケースだ。
当時は、農業に対して期待の高かった時代。
都会ならともかく、農村に余る農地などなかった。
だから、農地転用は現代とは比べられないほど厳しかったはずで。
その中にあって、うちが審査を通ったことは驚嘆に値する。
古い話なので、細かいことは分からないが、これは事実だ。
祖父が申請した記録の紙が残っている。
契約書と一緒に保管されていて、最初はさほど気に留めてはいなかった。
宅地への変更手続きを、うちが行ったことが分かるだけ。
その程度にしか考えていなかった。
ところが、とんでもない。
実際には、うちでなければ出来ないことだった。
地権者である相手、先代では無理。
不可能。
本来なら地目変更は、地権者のやるべきこと。
それも、自分のために。
赤の他人である借主に代行させると、どうなるか。
実は、典型例がうち。
宅地造成をうちの負担でやって、暗渠も入れたし、石垣も作った。
契約時の交渉では、地代を値切ることもできた。
全て、必然だ。
その有様は、土地を購入した場合とほぼ変わらない。
うちが、購入ではなく、賃貸という形で折れた、決定的な理由であろう。
これで分かるように、土地の所有者が地目変更をしないと、大変なことになる。
だから、そこを他人にやらせることは、まずなく。
ほぼ全ての地権者が、自らの手でその手続きを行っているはずだ。
もちろん費用負担はあるが、そこは投資と考える。
いくら強引な土地貸しをやったとしても、地目を違えるわけにはいくまい。
最低限、そこは体裁を整える。
余分なトラブルを生まないためにも、大事なことだ。
それらを踏まえて。
最初の話し合いの中で、当然、この件は問題になっていただろう。
うちからも指摘したし、相手にも伝わった。
自分の手で農地転用ができないと判明した時点で、普通なら、立ち止まるだろう。
うちは購入を希望していたから、売却に舵を切るか、話そのものを無かったことにするか。
その二択しかないはずなのに、実際は貸し付けを選んだ。
非常に、愚か。
先代の頭の中には、短絡的なお金の計算しかなかったのではないか。
その証拠に、一年目の支払いから何か文句を言ってきた形跡がある。
おそらく、その時に、交渉で負けた分を取り戻した気でいたのだろう。
相手の本性が露呈した瞬間。
うちにとっては、抜け出せない底なし沼にはまった気分だっただろう。
最初からそうつもりだったとしか、思えない。
それなら、地目を巡る問題なんて何も関係ない。
むしろ、農地を解除してくれてありがとう、という気持ちだったかもしれない。
農地以外には使えない田より、汎用性のある宅地として保持する方が有益。
そんな考えしかなかったのが、相手の一番の失敗だろう。
目先のことだけで強引に事を進めた結果、大事なものを見落とした。
土地を貸すために必要な体裁を整えていない。
それだけなら、まだ言い訳もできるけど。
本当は貸すことのできない土地を貸してしまった。
もちろん、事前準備などできるわけがない。
それらを証明する、動かぬ証拠がある。
類似の案件があっても、ほとんどの人が辿り着けなかった領域だ。
証明の難しいものを証明できるのは、大きな力になる。
契約が結ばれたのは、48年前。
双方で当事者が他界してしまった状況の中で、当時の様子が窺い知れるのは、凄いことだ。
証明できる事実からは、改めて相手の身勝手さが浮き彫りになる。
最初からまともなことなんて、何もやっていない。
その姿勢は、世代交代した今のT氏にも確実に継承されている。
登記登録なんて、自分のためにやること。
相手は親子で似通った過ちを犯しつつ、その重大さに気づいていない。
はっきり言って、土地貸しの資格がない。
世間からそう判断されてしまう話なのだ。
今までの証言だけでも輪郭は見えたが、不可能の証明によって、真実がより近付いた。
とりあえず、今回はここまでにしよう。
この件を掘り下げると、もっともっと、なので。
Posted by くろねこ
at 15:34
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